忍者ブログ

剣士×コックの非公式同人サイトです。はじめてお越しいただいた方はfirstを御一読頂きますようよろしくお願い致します。

   
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

undercover


知ってしまった熱。
気付いてしまった想い。

望んではいけないことくらい分かってる。









「・・・んっ」

口を閉じているせいで、抑えきれなかった吐息が鼻から漏れる。
突き上げられる度に上げそうになる嬌声を、なんとか堪えようとしても、
イイ所を的確に突いてくるそれに、体は正直に反応してしまう。

「・・・声、出せよ」

唸るような低い声で言ってくる男に、
サンジはゆるゆると首を横に振る。

快楽の波に身を委ね、なりふり構わず乱れてしまえば、
もっとずっと楽なのかもしれないが、
それはどうしてもサンジの男としてのプライドが許さない。
この期に及んで、プライドも何もないのかもしれないが・・・。

「・・・っ・・・ァ・・・」

前立腺を刺激され、限界まで張りつめたサンジ自身を不意に扱かれ、
ゾクゾクと吐精感がかけあがる。

「・・・っ」

ダメ押しの様に深く突き上げられ、
サンジ自身から白濁が飛び散る。

それと同時に、サンジを突き上げていた男が僅かに息をつめたかと思うと、
サンジの中で吐精したようで、腹の中にじわりと熱が広がっていく。
引き抜かれたそこからドロリと精液が零れ落ちた。



「先、風呂行ってくる」

そう言いながら、傍にくしゃくしゃに転がっていた毛布を放って寄越し、
部屋を出て行く緑髪の後ろ姿を、サンジはぼんやりと見送った。




いつからだろう。
ゾロとこんな風に体を重ねるようになったのは・・・。

自他共に認めるフェミニストの自分が、
まさか男に抱かれているなど冗談だろ!?
と、サンジ自身どこか他人事のように思う。


始めは、酔った勢いってやつだった。

いつもより少し長い航海だったのだ。
健康的な十代の男なのだから、溜まるものは溜まる。
今思うと、お互い大分切羽詰まっていたのだろう。
かといって、女性クルーであるナミやロビンに手を出すなど以ての外だ。
そこはさすがのゾロも弁えているようで、
そういった様子は見られなかった。

だから、それはちょっとした好奇心だったのかもしれない。
ゾロがどうやって性欲処理をしているのか。

深夜のラウンジで、酒を飲みながら話していた。
始めは他愛ないことを話していたのだが、
なんとはなしに、サンジがゾロに、陸で女を買っているかを聞いた。
ナミとロビンに手を出せないからには、
上陸した時に商売女に相手してもらうか、自分でするしかないのだ。
同年齢の男同士の軽い好奇心から始まった会話は、
いつの間にかひどく生々しい猥談のようなものになっていった。


「なぁ。お前、男の経験はあンのか?」

好みの体系、年齢、容姿や、好きなシチュエーション。
初体験の歳だとか、好きな体位だとか、半ば暴露大会と化した会話の末に、
そう発したのは、サンジの方だった。

「ヤってみる?」

ゾロももちろん溜まっていたのだろうが、
サンジの方もいいかげん溜まっていたのだ。
お互いに、好奇心と、情欲、不安や背徳心がないまぜになった複雑な心境で、
人気のない倉庫になだれ込んだ。

タチネコの関係は、なんとなく成り行きだった。


ゾロとのはじめてのセックスは、情緒の欠片もない、
お互い、ただただ射精するためだけのものだった。
ゾロは男は初めてだから、加減がわからねぇと言ったが、
それなりに知識はあったようで、
本来なら排泄器官でしかなく、硬く閉じたサンジのそこを、
ゾロはゆっくり解していった。
サンジはその様がなんだか無性におかしくて、
この一見武骨な男は、根はひどく繊細な奴なんじゃないかと思い、
そのらしくなさに、思わず笑いが漏れそうになった。

サンジはバラティエ時代、数回男の相手をしたことがある。
とは言っても、しばらく使われていないそこは、
なかなかゾロのものをすんなり受け入れることができなかった。
グロテスクに怒張したゾロのそれを、サンジが受け入れるのには、
かなりの時間を要した。

それでもなんとか、ゾロが思い通りに動けるくらいにはなり、
異物を捻じ込まれる痛みが、ようやく快感に変わろうかという時に、
ゾロに限界が近付いてきた。
サンジの頬にかかるゾロの息が熱くなり、腰を打つスピードが上がる。
それと同時に、サンジのものを扱く手も早まり、追い立てられてく。

「おい、出すぞっ」

「・・・っ・・・ァ・・・・」

サンジが答える前に、ゾロはサンジのナカで果てた。
直後に、サンジもゾロの手の中で白濁を吐き出した。
ゾロが自身を引き抜くと、サンジの後腔からドロリとゾロが放った白濁が零れる、

「・・・バ・・・カ野郎。ナカで出すかよ・・・」

サンジが未だ整いきらない呼吸のままゾロを睨むが、
熱に浮かされ上気し潤んだ瞳では、いつもの迫力はない。

「後処理とか・・・しなきゃなんねーじゃんっ」

「あぁ、そうか・・・。悪ィ」

素直に謝ってきたゾロに、毒気を抜かれてしまったサンジは、
はぁーと大きなため息を吐いた。

「・・・まー、オレも先に言ってなかったし・・・」

「悪かった。次からはしねェ」

そう言うと、先にシャワー浴びてくるといって、
ゾロは倉庫を後にした。

1人取り残されたサンジは、最後のゾロの言葉を、
射精後の倦怠感に回りきらない頭で反芻した。

(アイツ”次から”って言いやがった・・・)

次からと言うからには、これが最初で最後ではないということだ。
次があるということだ・・・。


その夜を境に、ゾロとサンジはたまにこうして体をつなげるようになった。






「おい、空いたぞ」

「・・・ん」

ゾロの放ってよこした毛布にくるまってタバコを吸っていたサンジの元に、
石鹸の臭いをさせたゾロが戻ってくる。

タバコを灰皿に押し付け、立ち上がった瞬間、
ゾロの精液がコプリと溢れ、内股を伝い落ち、
そのなんともいえない感覚に小さく呻くと、それに気付いたゾロが、
サンジの太腿を伝うそれをチラリと横目で見て言う。

「・・・後処理、手伝うか?」

「っふざけんな。いらねーよ」

男に突っ込まれ、イかされ、あまつ後処理までされるなど、
そんなことは、それこそサンジのプライドが許さない。
そんな、変な気遣いなんて欲しくはない。

「・・・恋人同士じゃあるめーし」

サンジはわざと冷ややかにそう告げると、
ゾロの横をすり抜け、足早に浴室に向かった。


そんな風に気遣わなくていい。
優しい言葉なんか欲しくない。
甘ったるい愛撫なんかいらない。

好きな時に呼べばいい。
自分の情欲のみに従えばいい。
中だろうが、顔だろうが、
出したいだけ出せばいい。

そうじゃないと、勘違いしてしまう。
欲しくなってしまう。
望んでしまう。

抱かれる度に膨れ上がっていく、
胸の内に秘めたこの想いに歯止めが効かなくなる。

意外な程やさしいてのひらや、
太く逞しい腕や、浅黒く焼けた厚い胸板も。
知ってしまった。
サンジを穿つゾロ自身の熱さも、
息を詰めるように発せられる喘ぎ声も。
全てがサンジを焦がす。

身を委ねてしまえば、
もう、後戻りができなくなる。



「・・・っ」

後処理の為に自身の後腔に滑り込ませたはずの指は、
いつのまにか目的を見失いナカでうごめく。
さっきまでさんざん攻められていたイイトコロを、自身の指で刺激する。
注がれた精液が未だ残るソコは、いやらしい水音を響かせる。
反対の手で、中心で勃ち上がった自身を扱きあげれば、
血液が集まり、硬度を増していく。


「・・・んっ・・・あっ・・・ぁあ」

シャワーの水音の合間に、
さっきは我慢していたはずの喘ぎ声が響く。
自身を追い立てながら、思い浮かべるのはただ一人。

「・・・あっ・・・ぁっ・・・んぁあっ」

ゾロに突かれ、扱かれ、イかされたばかりの敏感な体は、
少しの刺激でも、普段の何倍にも感じ、
あっけなく自身の手の中で、ドロリと吐精した。

脳天を突き刺し、痺れるような快感にその場にずるりと座り込む。
頭の上からは絶え間なくシャワーが降り注ぐ。



どうしたって消せはしない。
呑み込んだはずの言葉。


「ゾロ・・・」

名を呼ぶ声は自分でも驚くほど甘く掠れている。



「     」



シャワーの水音の合間に僅かに響いた声は、
滴り落ちる水と共に、排水溝へと消えて行った。








PR
  
COMMENT
NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
last up
2013/07/21・・・ssに1点up
◇ブログは随時更新中

join
参加させていただいています
ゾロサンナビ
ブログ内検索
Copyright ©  -- L'amour est aveugle. --  All Rights Reserved

Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]